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青い欲情~男と女の色模様~
第14章 それぞれのクリスマス
フラフラと酔いを楽しみながら
それぞれが二次会の会場となるカラオケルームに向かいだした。
それぞれがかなり酔っているので
沙織一人が列から離脱しても誰も気づかない。
少しずつ皆から離れて
店の陰で待っている晴彦のところへ小走りで駆け寄る。
「カラオケに行かなくてもいいのかい?」
わかっているクセに春彦は意地悪っぽく沙織に言葉をかける。
「マイクより晴彦のおチンチンを握りたいわ」
路地裏で人影がないのをいいことに
沙織は晴彦の股間に手を伸ばしてイチモツを握る。
「おいおい、貪欲だな」
「だってぇ…」
部下たちが遠く離れて消えたことを確認して
春彦は沙織を抱き寄せるとキスをした。
ただでさえ美人の沙織が忘年会ということでバッチリのメイクをしているので
そんじょそこらのギャバ嬢よりも連れて歩くと春彦も鼻が高い。
腕を組み通りを歩くと
すれ違うサラリーマンたちからは羨望の眼差しを投げ掛けられる。
「今夜はクリスマスでどこのラブホも満員だから、あらかじめホテルを予約しておいたよ」
タクシーに乗り込み、
春彦がドライバーに告げたホテルの名は
超がつくほどの一流ホテルだった。
「いいの?高いんでしょ?」
「クリスマスなんて一年に一度なんだ
少しは贅沢してもバチは当たらないさ」
タクシーの後部座席に並んで座りながら
春彦は沙織のスラリと伸びた脚の太ももを優しく撫でた。