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青い欲情~男と女の色模様~
第14章 それぞれのクリスマス
ホテルの一室に落ち着くと
二人は強く抱き合い
路地裏で交わしたキスよりも濃厚なキスをした。
真っ赤な口紅が沙織から晴彦の唇に移される。
「うふふ、メイクしたみたいだわ
可愛いわよ晴彦ちゃん」
「よせやい、その綺麗にメイクした顔を舐めまくってスッピンにしてやろうか?」
抱き合いながらもつれるように二人はベッドに雪崩落ちる。
「そうだ、君に渡したいものがある」
晴彦はスーツの内ポケットから
小さな小箱を取り出した。
「まあ!クリスマスプレゼント?」
喜ぶ沙織の顔を見て
ニヤニヤしながら「開けてみなよ」と晴彦は催促する。
開けなくても、それがリングであることは一目でわかるが「何かしら?」なんて気づかないフリをして、沙織はゆっくりとリングボックスを開いてゆく。
中から有名ブランドのおしゃれなリングが姿を現す。
「これを私に?…」
「たぶん似合うと思うよ」
晴彦はリングをボックスから抜き取ると
まるでプロポーズをするように沙織の右手の薬指に嵌めた。
「嬉しい!…でも、私、晴彦にプレゼントを用意していないわ…」
君の体が僕にとっては最高のプレゼントさ
そう言って晴彦は沙織のワンピースを脱がしてゆく。