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青い欲情~男と女の色模様~
第14章 それぞれのクリスマス

激しく絡みつく舌、
晴彦が普段より興奮しているのがわかる。

こんなに求められるのって久しぶりかもしれない、と沙織もそれに応じるように、舌を絡めた。

沙織の服を優しく脱がしながら、
晴彦は彼女の首筋や鎖骨へキスを落とす。

せっかく気合いを入れてセクシーな下着も選んできたのに、鑑賞もしてくれずにどんどんと脱がされてゆく。

晴彦との肉体関係は沙織が入社してすぐだったから、付き合いは長い。
だからこそ晴彦は沙織の感じるポイントをすべて知っている。
的確に感じるポイントを刺激されると
自然と沙織の体が火照った。

『あああ…この人が欲しい…』

既婚者であることは理解している。
だから独占欲を抑え込むために沙織は
いろんな男に抱かれて晴彦への独占欲を薄めている。
そんな沙織だが明人には出会った瞬間から心惹かれた。
今となっては、明人が晴彦の息子で
明人に晴彦の面影を重ねていたのだと理解できた。

「なんだい、心ここにあらずって感じだな」

「ううん、そんなことない
素敵なクリスマスよ、ありがとう」

逆に今度は沙織が晴彦のスーツを脱がしてゆく。
弛んだ中年独特の肌艶のない体に舌を這わせて乾いた肌に唾液と言う名の保湿を与えてあげる。


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