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青い欲情~男と女の色模様~
第14章 それぞれのクリスマス

「今夜はね…
お前にもう一つクリスマスプレゼントがあるんだよ」

晴彦はバッグからショッキングピンクに包まれた箱を取り出す。
包装紙のカラーがショッキングピンクなので
それがイヤでもスケベなモノが入っていると連想させる。

「開けてごらんよ」

ものすごく悪戯っ子のような目の輝きを見せて
箱を開封しろよと催促する。

そのニヤけた表情で
それが日常には不要なモノだと確信した。、

箱の中から出てきたのは
いわゆるバイブと呼ばれるアダルトグッズだった。

「もう!私、こういうのは使わないって知ってるくせに!」

沙織は膨れっ面をした。
事実、沙織は大人のおもちゃを使わない。
無機質なそのモノにすごく抵抗を感じるのだ。

アダルトグッズの王道とも言えるバイブ、
普通のバイブではなく、
イボイボや段差がついていて
見るからに使うのを拒みたくなるような結構な大きさのモノだった。

「奮発して買っちまったよ、
そんなものを使うのは嫌いだと知っているけどさ、頼む!一回だけでいいんだ!
そいつを使って乱れる沙織の姿をこの目に焼き付けたいんだよ。
それに今夜は性なる夜なんだし、僕に淫乱なプレゼントをくれないか?」

男にここまで請われて悪い気はしない。
今夜のために一流ホテルを予約しておいてくれたし、前々からおねだりしていたリングも買ってくれた。
そんな晴彦に、せめてこの体でお返ししなくてはと沙織は「今夜は特別だからね」と
アダルトグッズの使用を許可してあげた。

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