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青い欲情~男と女の色模様~
第14章 それぞれのクリスマス
ケーキにろうそくを立てて火を着けて部屋の灯りを消すと、一気にクリスマスムードが高まる。
ろうそくの灯りに照らし出される美波の顔がとても妖艶で、火を吹き消す前に僕たちは軽くキスを交わした。
「ね、一緒に火を吹き消しましょうよ」
美波の提案で僕たちは頬をくっつけて
一緒に火を吹き消した。
「初めての共同作業ね」
美波は結婚式のウェディングケーキへの入刀をイメージしてそう言ったのだろうけど
あいにくと僕には何を言っているのかピンと来なかった。
でも、何かしら答えてあげないと美波の奴がまたヘソを曲げるので「ああそうだね」と言ってあげた。
「真っ暗だわ、明かりをつけてよ」
「暗い方がムードがあるじゃん」
「慌てないでよ…暗いとケーキが切れないじゃない」
へえへえ、わかりましたよ
とりあえず暗がりで服を脱がしておっぱいを揉みたかったけど、その試みは玉砕された。
二人でケーキを食べながら
「僕、やってみたいことがあるんだ」と
急に閃いた悪戯を、美波に耳打ちした。
「えっ?生クリームを体に塗りたい?」
僕の提案に驚いて
美波は大きな声で僕の提案を復唱して
バカじゃないの?って顔で僕を睨み付けた。