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青い欲情~男と女の色模様~
第14章 それぞれのクリスマス
僕は計画を実行するために
残ったケーキを寝室に運び込んだ。
「ほんとに?ホントに私の体にクリームを塗るの?」
「うん。塗るだけじゃないよ
塗ったクリームをペロペロしてあげたいんだ」
「もう!本当に変態なんだから」
でも、そのようにしてもらいたいのか
美波も想像して顔を真っ赤にした。
「ね、だからさ…裸になろうよ」
「いいけど…せめてシャワーを浴びさせて欲しいわ」
「じゃあ、前みたいに一緒に入ろう!」
イヤだと拒んでも
どうせ隙を見つけて乱入してくるに決まっているので、それなら最初から堂々と混浴した方がいいかなと美波は考えた。
明人は美波に黙ってT字カミソリを手にしていた。
出張の多い父がストックしてある使い捨てカミソリだ。
使い捨てといってもバカにはできないぞ
ちゃんと5枚刃で剃り味は抜群なんだと父が言っていた。
浴室では明人が体を触ってこないものだから
それはそれで何だか不気味で何か企んでいるに違いないと身構えた。
「あのさあ…」
明人がポツリと話しかけてきたので
美波は『そら来た!』と身構えた。
「ん?明人どうしたの?」
「美波にお願いがあるんだけど」
神妙な口ぶりに
とんでもなくスケベな要求をされるのだと
何を言われても冷静でいようと美波はスーハーと深呼吸をした。