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青い欲情~男と女の色模様~
第14章 それぞれのクリスマス

「あのさ…美波って毛を剃ったことがある?」

「ううん」

ほら来たと美波の鼓動はロックを奏でるように激しくなる。

「じゃあさ…思いきって僕に剃らせてよ」

「剃る?どこを?」

「ほら、生クリームを当然股間にも塗りたくりたいんだけどさ…
あの、何ていうか…毛が邪魔だろ?
舌触りも悪いだろうし…
何よりも衛生的じゃないよね
だからね…その…ツルツルにさせて欲しいんだ!」

「え~?やだよぉ!」

「そこをなんとかお願いします!
お願いします!お願いします!」

こんなに懇願されては許すしか仕方なくなる。

「ちゃんと綺麗に剃ってくれる自信はあるの?」

「こう見えても男なんだぜ
一週間に一度は髭もそっているんだぜ
それにさあ、毛がない方が
いいって言うよね

「なにが?」

「セックスが」

「え?」

思わず、明人の顔を見る。
明人はやたらと真面目な顔でパイパンの良さを力説し始めた。

「女性の感度が
ダイレクトに響くとか言うじゃん」

「そうなの?」

ついこの間にロストバージンをしたばかりなので
セックスに関してはビギナーとも言えるので
美波は明人の言うことを全て信じた。

そんな駆け引きをしているうちに
少しのぼせ気味になってきたのか
クラクラしてきた。



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