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青い欲情~男と女の色模様~
第15章 告発状

その頃、僕は美波と神社の前で落ち合っていた。
いつもは閑散としている神社なのに
この日ばかりは大にぎわいだ。

『美波、もう神社に到着してる?』

この人混みだと、そう簡単に会えないかもしれないぞ。
僕は不安になって美波にLINEした。

- もうとっくに到着してるよ -

えっ?どこ?どこにいるの?

僕は待ち合わせ場所の鳥居の下でキョロキョロと辺りを見渡した。

そうこうするうちに、背後からポンっと肩を叩かれた。

「もう!さっきから見つけてくれるのを待ってたのにぃ!」

振り向くと膨れっ面の美波が立っていた。
僕は美波の姿を見て『これじゃ見つけらんないよ』と思った。

髪を綺麗にアップして
晴れ着の振り袖を着て、メイクもバッチリなので、いつもの美波とは別人だった。

「どう?似合う?」

じきに成人式なので、あの恰幅のいい無愛想な父親におねだりして買ってもらったのだそうだ。

「すげえよ!、すごく綺麗だ!」

「うふ、ありがとうね
お母さんも着付けができないからさ
私、近所の美容室で髪のアップからメイクもしてもらい振り袖を着付けてもらったの」

かなりの予約でいっぱいだったそうで
聞けば朝の3時に起き出して美容室に行ったそうだ。

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