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青い欲情~男と女の色模様~
第15章 告発状

本殿に近づくにつれて
人混みは相当なものになった。

「きゃっ!」

不意に美波が小さな悲鳴を上げた。

「ん?美波、どうかしたか?」

「今、誰かにお尻を触られた…」

なんだって!?
まったく不届きな野郎だ!
神聖なる神社で痴漢かよ!

腹立たしかったけど、
思えば満員電車で痴漢行為に似た事をやって
沙織と深い仲になった僕が偉そうに言える立場ではないと反省した。

「もっとこっちへお寄りよ」

僕は美波の肩を抱いて
グッと引き寄せた。
彼氏と初詣に来てるのだと印象付けしてやれば
痴漢だって少しは遠慮してくれるだろう。

「これじゃあ、とても賽銭箱にまで辿り着けないかも…」

美波と同じ考えの人もいるようで
後ろから賽銭箱に届けとばかりに小銭を投げる人が多かった。

「頭、気を付けなよ」

「うん…でも、さっきから何度も小銭をぶつけられているの…」

それは僕とて同じだった。
小さな小銭でも金属の塊には違いないので
賽銭箱の前に近づくほどに小銭の雨は激しくなった。

やっとお参りを済ませて
出口方面に歩きかけて、ふと振り向くと見知った顔を見つけた。

『沙織?』

振り袖姿ではなく、
しゃれたコートに身を包んだ沙織を見つけた。

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