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青い欲情~男と女の色模様~
第17章 対峙する夫婦
リビングのテーブルには父さんと母さんが向かい合って座っていた。
すでに落ち着きを取り戻した母さんは憮然とした表情で父さんを睨み付けている。
僕たちに気づくと「座りなさい」と着席を促したので、母さんの隣には僕が、父さんの隣に沙織が腰をおろした。
「ね、いつからなの?」
今夜が初めてで酔ったうえでの行為に及んだとするならば、それなりの答えを母さんは用意していただろうけど、融通のきかない父さんは「二年前から…」とバカ正直に答えた。
「二年?二年間も私を騙し続けていたの?
で…どちらから誘ったの?」
「事の始まりは私が春彦…あ、いえ、部長を自宅に食事に誘ったからです」
「ふぅ~ん…食事ねえ…
そのついでに夫のチ○ポまで食べちゃったのね」
「違う、彼女は純粋に僕を食事に招いてくれただけだ。彼女の体を求めたのは僕からだ」
沙織が不倫の清算に自分が悪者になればいいと覚悟を決めたのに、父さんは彼女を守るように助け船を出した。
「お互いに、いけない関係だとわかっていたんです…でも…どんどんと部長さんを好きになってしまい」
「もういいだろ!二人は愛し合っているんだ。
それが僕たちの結論だ!
清美、お前だって偉そうに言えた義理じゃないよな?不倫動画が証拠として残っているんだから」
大森先生との不倫に話を向けられて
一気に形勢逆転された。