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青い欲情~男と女の色模様~
第19章 学年末

「そうなのよ…
いつも、楽しそうにレッスンを受けてくれていたので、私としても残念で…
清美さんだけではなく、臨時講師の大森先生まで退職を申し出てきたので…もしかして噂話は本当なのかしらと不安に感じていたところなんです」

「噂話?」

「ええ…これはスクールに通われている奥様方の噂の域を越えないんですが…
なんでも、大森先生と清美さんが男女の仲になっているとかで…」

「男女関係?」

「あ、いや、これはあくまでも噂話なんですけど…
なんでも、昨年のクリスマスパーティでお二人がとても親密な様子だったのを私も目撃しているので…火のない所に煙は立たぬといいますか…」

じゃあ、その大森という臨時講師が、あの動画で母を抱いていた男だろうか?

「すいません、もしよろしければ、その大森先生のご住所なんかを教えてもらえませんか?」

「う~ん…ほんとは住所とか連絡先は教えてはいけないことになってるんだけど…
いいわ!特別に教えてあげる」

プロポーションの素敵な女性はヨガパンツからスマホを取り出すとアドレスを開いてテーブルに滑らせた。
受付けの女性の目があるので、あくまでも「教えた」のではなく僕らが勝手にスマホ画面を盗み見たという形にしたかったようだ。
僕はすかさず彼女のスマホ画面を写メに撮らせてもらった。

「ねえ、もし、大森先生と会うことができたら
臨時講師の退職の件を撤回するように言ってもらえないかしら?」

アドレスを教えてもらった手前、そんな伝言はお安いご用だと、僕と美波は彼女に例を告げて急いでジムを後にした。



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