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青い欲情~男と女の色模様~
第20章 最終学年
僕は三日ほどベッドに伏せてしまった。
でも、時間の流れはストップしてくれることはなく、僕がなにも出来ない三日間で大きな動きが訪れていた。
それは僕が倒れた翌日の事だったらしい…
父さんは仕事の関係で
下請け業者から新年のお祝いと称して接待を受けたらしい。
「さあさ、部長!一次会の食事会はこの辺でお開きにして次に行きましょう!」
「いやいや、瀬川くん、気持ちはありがたいけれど、私の帰りを待っている人がいるので、今夜はここで失礼させてもらうよ」
「やはり愛妻家というのは本当だったんですね
家で愛する妻が待っているというわけですか」
「違う、違うよ!
僕はね、こう見えても亭主関白なんだ
よしっ、いいさ、とことん付き合ってあげようじゃないか!さあ、次はどこに連れていってくれるんだい」
春彦が離婚に向かっているとは知らない下請けの担当者は春彦が愛妻家だと小耳に挟んでいた情報を自慢げに話したのだが、どうやらこれが父さんをけしかけたような形になってしまっていた。
「いよっ!さすが部長さん!
英雄、色を好むと言いますからね
出来る男ほどアッチの方もお好きだと思いましてね…」
下請けの担当者に連れていかれたのがソープランドだったそうだ。
「ソープ?
いや、ここは勘弁してもらおう
私はね商売女とナニをするのは好きじゃないんだ」
それは父の本音だった。
なにも商売女に相手をしてもらわなくても
家に帰れば峰不二子ばりのプロポーションがよくてセックスの相性も抜群の沙織がいるのだから
何も好きでもない女を抱くほど落ちぶれてはいなかった。