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青い欲情~男と女の色模様~
第20章 最終学年
父さんと母さんが思いもよらぬ再会を果たして
男と女の関係を取り戻した頃、
僕の部屋には沙織が桶に湯を入れてやって来てくれた。
「お風呂、入っていないから気持ち悪いんじゃない?」
そう言いながら桶の湯にタオルを浸して強く絞ってくれた。
「パジャマ、脱ぎなさいな
体を拭いてあげるから」
「いいよ、サッとシャワーを浴びるから」
「ダメよ!病み上がりなんだから
入浴はおろかシャワーだって体に負担がかかるのよ
こういう時は清拭が一番なんだから」
ほら、さっさと脱ぎなさい!
沙織は、まるで母親のように無理やりパジャマを脱がしにかかる。
「わかったってば!自分で脱ぐよ」
僕は、沙織に背を向けて渋々パジャマを脱いでゆく。
「そうそう、いい子ね」
少し熱いめのお湯だからか
背中にあてられたタオルがとても気持ちいい。
「やっぱり若いだけあってお肌が艶々ね」
不意にタオルとは別の感触を背中に感じた。
沙織が僕の背中に口づけしてねっとりと舌を這わしてきたのだ。
「この背中を抱き締めたのは私だけ?」
「き、決まってるじゃないか!
僕はね、沙織一筋なんだから」
「嘘おっしゃい…
美波って誰よ?あ、もしかして文化祭で一緒に役員をしていた子?」
「美波がどうしたっていうのさ」
「明人が熱でうなされてるあいだ、ずっと美波~美波~ってうわ言を言っていたわ」
私、ヤキモチ妬いちゃうわ
沙織は僕の胸に手を回して米粒のような乳首を強くひねった。