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青い欲情~男と女の色模様~
第20章 最終学年
「さ、もう一回綺麗に拭いてあげるわ」
桶の中のお湯はすっかり冷めていて
冷たいタオルでペニスを拭かれると
さっきまでの逞しさが嘘のように萎んだ。
下着を取り替えてパジャマも洗濯したものに着替え終わると、タイミングを見計らったようにインターホンが鳴った。
「あら?こんな夜更けに誰かしら?」
沙織がインターホンに応対してモニターを覗き込むと、白い息を吐きながら美波が立っていた。
「明人、例の彼女よ」
「えっ?美波が?」
そっか、熱が下がったとLINEしたから
様子を見に来てくれたのか…
「まさかこんな夜更けに追い返すなんてバカな真似はしないわよね?」
僕の返事も待たずに、沙織はドアの鍵を開けた。
「いらっしゃい、外は寒かったでしょ?
さあ、どうぞ上がりなさいな」
さっきまで沙織とセックスをしていた僕は
後ろめたくて美波を出迎えることも出来ずに部屋にこもった。
「こんばんは…あの…明人くんの熱が下がったと連絡をいただいたので…」
「ええ、もうすっかりよくなったみたいよ
顔を見て安心するといいわ」
僕の部屋に足音が近づいてくる。
慌てて僕は沙織とセックスをした痕跡が残っていないかチェックした。
『はっ!ゴミ箱に精液を拭き取ったティッシュが山のようになっている!』
急いでゴミをビニール袋に詰めて
いるとドアがノックされた。
「明人~、美波さんがお見舞いに来てくれたわよ」
僕の返事も待たずにドアが無常にも開かれた。
「あんた、この夜更けに何してんの?」
ギリセーフだった…
ちょうどビニール袋を固く結んでセックスの痕跡を見事に処理したところだった。
「い、いや、その…
あまりにも部屋が散らかっていたから…」
再び発熱しそうなぐらい
僕はあたふたとしていた。