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青い欲情~男と女の色模様~
第2章 文化祭

『やべっ!体が震えてきちまったよ…』

今朝はおねえさんに童貞を卒業させてもらって
ファーストキスも済ませた筈なのに
なんでこんなにドキドキするんだよ…
キスなんて簡単じゃねえか
唇と唇を重ねりゃいいんだから…
なんでこんなに緊張してんだよ!

僕は男になった自信なんて吹き飛んでいた。

「ん…」

唇を閉じたまま
美波は小さな声を漏らす。
早く唇を奪えと催促しているように思えた。

お前、冗談はやめろよ、と
突き放すことは容易だったけど
それは男としてあまりにも不甲斐ない気がした。

「いいのか?」

僕は情けない言葉を投げ掛けた。

オッケーの代わりに美波は
もう一度「ん…」と小さな声を漏らして
顎を上向けて、その顔を僕に差し出した。

『それじゃあ…いただきます…』

僕は鼻と鼻がぶつからないように
45度に首を傾けて美波の唇に接吻した。
そうされることが嬉しかったのか
美波は体を僕にギュッと押し付けてくる。

おねえさんのような爆乳じゃないけど
それでも胸の膨らみが僕の胸に当たって気持ちいい。

美波はファーストキスなのかな?
だとしたら彼女の記憶の一頁に僕とのキスが記憶されると思うと、何だか美波が可愛く思えた。


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