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青い欲情~男と女の色模様~
第21章 最終章
久々の実家のベッドだというのに
僕はほとんど眠れずに
暗い部屋の片隅をずっと凝視していた。
『なんて一日だ!』
母さんとセックスをして最高の一日になるはずだったのに、急に美波が押し掛けてきて、見られてはいけない母子の近親相姦を見られただけでなく
その勢いのまま遠距離恋愛に終止符を打たれ
さらに傷口に塩を塗られるように父と母が寄りを戻そうとしている。
『こんなとき、沙織がいてくれたらなあ…』
僕は思いきって沙織にLINEを送ってみた。
だけど、いつまでたっても既読にならない。
それじゃ直電してみるか…
沙織に電話をしてみても何度コールしても電話に出てくれる事はなかった。
一夜にして僕はすべてのパートナーを失ったわけだ…
三人の女を、取っ替え引っ替え抱いてきたバチが当たったのかな?
女の体を知ってしまった今となっては
オナニーなんかで満足できるはずもない。
僕は悶々とした一夜を過ごした。
寝不足は如実に次の日の作業に現れた。
建材を担いでもフラフラしてしまい、親方からは何度も喝を入れられた。
昼食も母さんと離れてしまっているので弁当もなく、仕方なしにコンビニでパンを買って噛っていた。
「おい、今日は弁当じゃないんだな」
落ち込んでパンにかぶりつく僕を見て
先輩達が気をつかってそれぞれの弁当から一品ずつ僕に恵んでくれた。