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青い欲情~男と女の色模様~
第2章 文化祭

ぎゅうぎゅう詰めの車内で
僕たちは何とか連絡先を交換した。
これでいつでもおねえさんと連絡が取れる!

「ね、文化祭っていつなの?」

「再来週の土日…」

「あのさ…私も遊びに行っていいのかしら?」

「ほんと?ホントに来てくれるの?
うわぁ~、うれしいなぁ!!」

こんな美人と腕を組んで校内を闊歩したら
さぞかし気持ちいいだろうなあ…

「じゃあ、さっき交換したLINEに
デジタル入場券を送るから絶対に来てよ!」

そう約束した瞬間、
電車がすごく揺れたので
それを合図に僕とおねえさんはしっかりとハグした。

その後、おねえさんと別れて
僕は急いで学校に飛び込んだけど、
すでに早朝ミーティングは終わったのか
委員会室には誰もいなかった。

『やべっ!ミーティングをすっぽかしたから
美波のやつ怒っているだろうなあ…』

慌てて教室に行ってみると
美波は膨れっ面かと思いきや、
僕と視線が合うと顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。

『そうか…昨夜、ファーストキスをいただいたから照れてるのか?』

美波の席の前に回り込んで
「おはよ…今朝は遅れてごめんな」と
さりげなく挨拶をした。

「ううん…いいの…」

しおらしい態度にドキンとしてしまった。
こいつ、こんなに可愛かったっけ?
キスをして意識しだしたのは美波だけではなく僕もそうだった。

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