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青い欲情~男と女の色模様~
第2章 文化祭

バージンをいただいて、
二人の仲が親密になったかというと、
これまた思春期のややこしい心情というか
クラスメートから『あいつらデキてるぜ』と
囃し立てられるのがイヤで
なるべく僕らは今まで通りの接し方をした。

もちろん、文化祭の実行委員として
二人だけで居残りをした時なんかは
先生や他の役員の目を盗んで
校舎の陰でキスもしたし、おっぱいを揉んだりしたけど…

美波はバージンを失った時の痛みが失(な)くなったのか、
事あるごとにラブホテルに連れていってほしいとねだったけど、
僕は堅物親父のせいで、これが高校生のお小遣いか?と思うほどの少額しか与えられていなかったので、そう何度もホテル通いが難しい。

「ホテル代…私が持つから」
美波はそう言ってくれるけど、
女にホテル代を出させるなんて男としてのプライドが許さなかった。

そして、文化祭の前夜。

役員みんなで校門のゲートの飾りつけを済ませて、僕と美波の力作の看板を校門に立て掛けて、文化祭の準備が整った。

「いよいよ明日ね」

「うん、明日だね」

「文化祭が終わって役員から解放されても…
私と会ってもらえる?」

「そりゃあ、同じクラスなんだから毎日会えるじゃん」

「そういう意味じゃなく…
あの…ちゃんと…恋人として…会ってもらえる?」

恋人…って、改めてそう言われると
ああ、そうか、僕たちセックスまでしちゃったんだから、やっぱり恋人なんだよなと
僕は美波を意識しはじめてドキドキしてきた。


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