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青い欲情~男と女の色模様~
第2章 文化祭

おねえさんと久しぶりにエッチが出来ると期待していた僕は、肩を落として体育館の音響調整室に戻った。
待ち構えていたように
「さっきの女の人は誰よ!」と
今まで僕に見せたこともない怖い表情で
美波が僕を睨んだ。
「えっ?ああ、僕のおねえさん」
彼女の名前が沙織だと知っていたけど、
普段から「おねえさん」と呼んでいたので
僕は澱みなく彼女を「おねえさん」だと美波に言えた。
「まあ!明人のお姉さんだったの?
挨拶しておいた方が良かったかしら?」
「いいよ、おねえさんと言っても血は繋がってないしさ」
「ふぅ~ん、明人くんちも複雑そうね」
まるで自分の家族も複雑なのよと
そんなニュアンスで美波は言った。
「ね、お姉さんと一緒に帰るの?」
「いや、おねえさんとは一緒に暮らしていないし、帰る方向はまったく逆だから」
「じゃあさ…二人で…行かない?」
どこへ行こうとも言わなかったけど
それがラブホテルであることは
鈍感な僕でも理解できた。
ちょうど母から
「文化祭の打ち上げとかあるんでしょ?
少ないけど持っていきなさいよ」と
登校する前に一万円の臨時収入があったので
これを軍資金として久々にラブホテルでエッチが出来ると思うと、僕の股間が熱くなった。

