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青い欲情~男と女の色模様~
第1章 童貞卒業

いざ挿入しようと
亀頭が陰唇に触れた時だった。

隣の息子の部屋から
「あっ!逝くっ!!」と呻き声が漏れ聞こえた。

そうなんです。
目で見えないぶん音を必死に聞いて
めちゃくちゃいやらしいシーンを想像して
激しくシコシコしたものだから
僕はオヤジが挿入する前に呆気なく果てた。

- あの子…起きているわ!! -

母親の焦った声がした。

- おいおい…!今からいいとこなのに!! -

父親が腹立たしそうに文句を言った。

- なあ…頼むよ…最後までヤらせてくれよ -

- もうおしまい。ほら、もうこんな時間だわ
朝食の用意をしなきゃ -

自分達の秘め事を聞かれたのだと知って
母親の方は意図もあっさりと冷めてしまっていた。

いつもの時間になって台所に行くと
「あら?おはよう、今朝は早いのね」と
母はいつもと変わらずに僕と接してくれた。

あの時の声を聞かれて
もっと恥ずかしがるかなと思っていたので
何だか拍子抜けしてしまった。
いや、意識しているのは僕の方かな…
まともに母の顔を見ることができない。

すっげえ気持ち良かったんだろうけど
僕が起きているのに気づいてストップさせてしまったんだからな…

その中途半端で終わったモヤモヤは父の態度に如実に現れていた。
おはようと挨拶しても新聞記事に目を落としたまま顔を上げようともしない。

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