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青い欲情~男と女の色模様~
第4章 淫乱な女
ピピピピ…ピピピピ…
ラブホテルの室内にスマホアラームの音が響き渡る。
「ううう~ん…」
あまりの煩さに沙織は目を覚ます。
…頭が割れるように痛い。
思い目蓋を頑張って開くと
そこには見慣れた自宅の天井ではなく
おしゃれな装飾が施されたクロスの模様が目に飛び込んでくる。
「ここって…?」
起き上がろうとすると
隣から「むにゃむにゃ…」と男の声がして
いきなり胸を揉まれる。
「えっ?!」
ガバッと身を起こすと隣には昨日校内を案内してくれた男が眠っている。
その男が沙織のおっぱいを揉んでいた。
「えっ?えっ?ええっ?!!」
自分が下着も身に付けずに素っ裸なのに気づいた。
「えっ?やだ、何よこれ!」
バッと羽毛布団を跳ね退けると
自分も裸だけれど隣の男も全裸で沙織の体を求めて手がモソモソと動き出す。
飛びかかっている記憶を必死に手繰り寄せる。
明人に誘われて高校の文化祭に行った。
それは鮮明に覚えている。
『そうだわ…そこで、この男と知り合ったんだわ…』
そして不意に「学」という男の名が脳裏によみがえる。
「ん?…なんだ?もう朝か?」
学と言うこの男…
私は、この男と寝た?
あちゃ~…またやっちゃった…
沙織の頭に後悔という文字が浮かぶ。
うっすらと、隣に寝ている学というこの男に
食事に誘われた事までは何とか思い出した。
そして…私から誘ったのだろうか?
それとも、この男に口説かれたからここまで着いてきたのか?
そこからが全く思い出せない。
まだ半分眠りの中の学という男が
無意識で沙織の体をまさぐり始める。
「ちょ、ちょっと!やめてください!!」
男の手を無造作に跳ね返した。