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青い欲情~男と女の色模様~
第4章 淫乱な女
スマホの時計を確認すると
すでに始業時間を回っている。
今さらジタバタしても仕方ないと
沙織は部長に連絡を入れた。
「あ、もしもし、部長?…
はい、木村です。木村沙織です。
申し訳ございません、体調がすぐれなくて…
ええ…そうです、有給休暇を…」
- 有給休暇ぁ?
君ねえ、最近、勤務態度がよくないよ!
わかってる?査定に響くからね!
ボーナスの金額を見て驚いても知らないからね!! -
いつもは穏やかな口調の部長が
今日に限ってやたらと噛みついてくる。
まあ、当然かと沙織は平謝りした。
スマホからのガミガミ声で頭がガンガンする。
冗談抜きで二日酔いで仕事など出来そうもなかった。
「ほら。怒られちゃったじゃない…
クビになったら責任取ってくれるんでしょうね?」
「責任?…
ああ、構わないさ。君さえよければ僕は君を嫁になって欲しいとさえ思っているんだから」
「はあ?なんでいきなり婚姻の話しに飛躍するわけ?
私、結婚して家庭に入る気なんて更々ないわよ」
「今はね、今はそうだろうけど
僕のことを忘れられない体にしてやるよ」
シャワー、浴びるんだろ?
僕も一緒に浴びるよ
さあ、おいで。
体を洗ってあげるから。
そう言うと、学は逃がさないぞとばかりに
沙織の手を引いてバスルームに引きずり込んだ。