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青い欲情~男と女の色模様~
第4章 淫乱な女
「ねえ!ちょっと!
モーニングシャワーぐらい一人でのんびり浴びさせてよ」
シャワーだけでいいのに
ルンルン気分で鼻歌交じりにバスタブに湯を張る学に向かって、バスルームから出ていって欲しいと頼んだ。
「そんなこと言うなよ
ちゃんと体を洗ってやるよ
それに、股間が気持ち悪いのは君だけじゃないぜ、僕だって君の愛液を浴びせられて陰毛がパリパリなんだからさ」
確かに、学が陰毛を掻き分けると
カサカサとやけにパサついた音がしている。
「わかったわよ
だけど、変なことをしないでよ
マジでちゃんとシャワーを浴びたいんだからね」
学は、沙織を往生際が悪い女だと思った。
会社に休むことを連絡したんだから
気持ちを入れ換えてスケベモードになればいいのにと、彼女をバスルームに閉じ込めて悪戯してやろうと企んだ。
「さ、僕が丁寧に洗ってあげるからね」
そう言って、学がスポンジでモコモコの泡を作る。
「え?いやよ…恥ずかしいから…」
「だって、一緒に風呂入ってるんだぜ?
普通、洗いっこはするもんだろ?」
そう言いながら、泡を身体中に滑らせていく。
「やッ…くすぐったいわ…」
「ううっ!たまんないねえ、可愛いよ」
この人と付き合う事になってゆくのかしら?
じゃあ、明人はどうするの?
沙織は自問自答を繰り返していた。
確かに、学と付き合うとしたら、
すごく心地が良いだろう。
なんていうか、痒いところに手が届くというか…
でも、明人のように甘えてくる姿も可愛い。
どちらか一人だなんて決められないわ。
沙織の心は学に傾いたり、明人に傾いたりしていた…。