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青い欲情~男と女の色模様~
第5章 美波と電話で…
「ほぅら…こんなにグショグショじゃないか」
「あっ!そこっ!!そこがいい!!」
父の指先が母のポイントを突っついたのか
1オクターブ高い声で母が悶えた。
『くそ~っ!たまんねえよ!!』
激しく勃起したペニスをズボンから引き出して
シコシコしようとしたその時!
『LINE!!』とけたたましくスマホが鳴った。
『やべえ!!』
なにもこんな時に着信しなくてもいいじゃんと思った。
「あの子、帰ってきたみたいよ」
さっきまでの甘い声から
いつもの声に戻って母が冷静になってそう言った。
「まったく!若いんだからオールナイトで遊んでくればいいのに!!」
またまた夫婦の時間を邪魔されて
父の苛立ちが手に取るようにわかった。
僕は忍び足でその場を離れて
急いで自分の部屋に飛び込んだ。
おねえさんからか?
それとも美波からか?
僕は期待に胸を膨らませてスマホの画面を見た。
- さっきは父が失礼な態度を取ってごめんなさい -
美波からだ。
父が失礼な態度を…
その文面を読んで、美波と過ごした甘い時間を思い起こしたかったのに、なぜだか脳裏に無愛想で太った美波の親父さんが浮かんできて、
さっきまで元気だった股間のモノがあっという間に萎んだ。
急いで返信しようとしたが
邪魔くさいのでLINE通話を試みた。
LINE特有の呼び出し音が続く…
やがて『はい、美波です』と美波の声がした。
さっきまで一緒にいたのに、ずいぶんと懐かしい気がする。
「あ、美波?今、大丈夫?」
『うん、お風呂も済ませて今は自分のベッドの中』
お風呂とベッドというキーワードで
美波の親父さんが頭から消えて
楽しかったひとときを思い返すことができた。
『おの…お父さんが失礼な…』
「あ、いいの、いいの!そんなの全然気にしていないから」
慌ててその話題から逃げようとした。
折角、あの無愛想な親父さんが頭から消えかけようとしているんだから、このまま引っ込んでもらいたかった。