この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ガトーフレーズ
第12章 tarte
春休みに入って、カフェはいつもに増して賑わっていた。
ショーケースに並ぶ色とりどりのケーキに、感嘆の声があがる。
莉乃も、次々とオーダーが入るラテアートを描いていた。
その時、アルバイトの女の子が興奮気味にカウンターに入ってきた。
「杏奈、どうしたの?」
「莉乃さん!!! なんか、もーれつなイケメンが莉乃さんいますかって言ってるんですけど!!! テラスにいます!」
ドクン……心臓が跳ねる。
そんな素敵な知り合いなんて、あの人しかいない……。
テラスに向かうと、今朝別れたばかりの俊太の姿が見えた。
ずっと見ていたって飽きない、眩しいくらい完璧な容姿。
この光の庭で、ここまで絵になる素敵な人は、世界中探したって俊太以外にいないと思った。
ショーケースに並ぶ色とりどりのケーキに、感嘆の声があがる。
莉乃も、次々とオーダーが入るラテアートを描いていた。
その時、アルバイトの女の子が興奮気味にカウンターに入ってきた。
「杏奈、どうしたの?」
「莉乃さん!!! なんか、もーれつなイケメンが莉乃さんいますかって言ってるんですけど!!! テラスにいます!」
ドクン……心臓が跳ねる。
そんな素敵な知り合いなんて、あの人しかいない……。
テラスに向かうと、今朝別れたばかりの俊太の姿が見えた。
ずっと見ていたって飽きない、眩しいくらい完璧な容姿。
この光の庭で、ここまで絵になる素敵な人は、世界中探したって俊太以外にいないと思った。