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A crescent moon
第10章 白光
「初めて暴力ふるわれた時に、冷めてきた時に、お金借りる前に...別れれば良かったじゃん。」
「そんなの..決心つかなくて..」
「そうやって理由つけて、本当は一人になるのが怖くて、今までのモノを失うのが怖くて正弘さんを利用した。そして傷つけた。」
「違う!私は..私..」
「ウソツキ。ウソツキウソツキウソツキウソツキウソツキウソツキウソツキウソツキ。」
「違う、ウソじゃない!」
私は何度も頭を振って耳を塞いだ。
なのに頭に声が響いてくる。
「逃げ出したお前が悪い。キツく抱きしめてくれる男なら誰でも良かったんだ。」
「違う!」
「美和が悪いんだ。」
その言葉に顔をあげると、血まみれの正弘さんが立っていた。
「私が...悪い...」
「美和が悪い。俺を利用したお前が悪い。悪い悪い悪い悪い悪い。」
「やめてよ...悪くない!」
「裏切りモノ。」
「やめてよ...やめてよぉぉ...!」
叫んでうずくまると、急に目の前が明るくなった。
「そんなの..決心つかなくて..」
「そうやって理由つけて、本当は一人になるのが怖くて、今までのモノを失うのが怖くて正弘さんを利用した。そして傷つけた。」
「違う!私は..私..」
「ウソツキ。ウソツキウソツキウソツキウソツキウソツキウソツキウソツキウソツキ。」
「違う、ウソじゃない!」
私は何度も頭を振って耳を塞いだ。
なのに頭に声が響いてくる。
「逃げ出したお前が悪い。キツく抱きしめてくれる男なら誰でも良かったんだ。」
「違う!」
「美和が悪いんだ。」
その言葉に顔をあげると、血まみれの正弘さんが立っていた。
「私が...悪い...」
「美和が悪い。俺を利用したお前が悪い。悪い悪い悪い悪い悪い。」
「やめてよ...悪くない!」
「裏切りモノ。」
「やめてよ...やめてよぉぉ...!」
叫んでうずくまると、急に目の前が明るくなった。