この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
A crescent moon
第10章 白光
帰って来ない?
正弘さんが?
でもいつも早めに帰ってきてくれたよ?
トイレもご飯も正弘さんがいないと私はできないんだよ?
「どうなるかわからんけど..今警察の人マンションに向かっとる。美和はもう解放されたんよ?」
動かない左手に目を向ける。
..ない。
「..いや..」
「美和?」
ない。正弘さんと私の..指輪....!!
「イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤ!」
自由な右手を振り上げ布団をはがすと、私はベッドから降りようとした。
でもお父さんに止められてまたベッドに戻される。
「美和!どうしたん!」
「イヤ!一人はイヤ!会いたい...会いたい会いたい会いたい会いたい!」
会いたい。
正弘さんに会いたい。
指輪がないの、正弘さん!
「美和!しっかりせぇ!」
正弘さんが?
でもいつも早めに帰ってきてくれたよ?
トイレもご飯も正弘さんがいないと私はできないんだよ?
「どうなるかわからんけど..今警察の人マンションに向かっとる。美和はもう解放されたんよ?」
動かない左手に目を向ける。
..ない。
「..いや..」
「美和?」
ない。正弘さんと私の..指輪....!!
「イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤ!」
自由な右手を振り上げ布団をはがすと、私はベッドから降りようとした。
でもお父さんに止められてまたベッドに戻される。
「美和!どうしたん!」
「イヤ!一人はイヤ!会いたい...会いたい会いたい会いたい会いたい!」
会いたい。
正弘さんに会いたい。
指輪がないの、正弘さん!
「美和!しっかりせぇ!」