この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
A crescent moon
第11章 愛愛
二人は本当に仲が良くて、よく近所にうらやまれていたらしい。
養子とはいえ、大学、就職先が決まっていくにつれ、悪口も絶えなかっただろう。
お養父さんの書斎で首を吊っていた、と聞いたときは、冷静だった。
ただ、もっとお養母さんを幸せにしてあげたかったという思いばかりだったー
就職してもやはり女には興味が持てず、身体ばかりで性欲を満たす。
それでも寄ってくる女は本当にバカばかり。
でもそんな俺が心を惹かれた女が…美和だった。
ーー暑い日差しの中、汗を拭きながら大きなビルに入る。
取引先の会社に出向いたのは、この日が初めてではない。
担当者がどこにいるかも、待ち合わせ場所もすべて把握している。
でもこの日ふと、受付を見て思わず立ち止まった。
長い黒髪に、まだ卒業したばかりなのか、あどけない顔つき。
けど、なんとなく大人の魅力も兼ね添えているその女の子に気づけば引き寄せられるように近づいていった。
養子とはいえ、大学、就職先が決まっていくにつれ、悪口も絶えなかっただろう。
お養父さんの書斎で首を吊っていた、と聞いたときは、冷静だった。
ただ、もっとお養母さんを幸せにしてあげたかったという思いばかりだったー
就職してもやはり女には興味が持てず、身体ばかりで性欲を満たす。
それでも寄ってくる女は本当にバカばかり。
でもそんな俺が心を惹かれた女が…美和だった。
ーー暑い日差しの中、汗を拭きながら大きなビルに入る。
取引先の会社に出向いたのは、この日が初めてではない。
担当者がどこにいるかも、待ち合わせ場所もすべて把握している。
でもこの日ふと、受付を見て思わず立ち止まった。
長い黒髪に、まだ卒業したばかりなのか、あどけない顔つき。
けど、なんとなく大人の魅力も兼ね添えているその女の子に気づけば引き寄せられるように近づいていった。