この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
A crescent moon
第11章 愛愛
「佐々木正弘です。良かったら今度…食事でもいかがですか。」

「…えっ…」

見る見る赤くなっていく彼女を見ていて、俺まで熱くなってくる。

そして少ししてから手を差し出し名刺を受け取ると、顔を上げてニコッとした。

「…松方美和です。また…ご連絡します。」

そういって廊下をさっさと歩いていってしまった。

そのとき、タイミングを見計らったように会議室の扉が開き、担当者の崎本さんが顔を出した。

「佐々木さん。いつまでたってるんですか。」

笑いを含んだ言葉に、俺は慌てて中に入った。

「…いやあ、聞くつもりはなかったんですがね。聞こえるもんでして。」

おそらく50代後半の彼は笑いながらいすに腰掛けた。
気まずい気持ちで苦笑いを返す。

「しかし佐々木さんも、意外に大胆ですね。受付の松方さんは社内でも有名ですから。」

「そ、そうなんですか…」

そりゃそうだろう、と思う。
彼女は何か顔だけでなく魅力がある。

「でもお誘いを受けて、引き受けたのは佐々木さんが初めてだと思いますよ。ガードが固いことでも有名ですから。若い社員の間では。」

その言葉が、取引先だという愛想を含んだものなのか、この時はもちろん分からずその後連絡が来ただけで、俺は舞い上がっていた。
/300ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ