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A crescent moon
第11章 愛愛
その後、美和が実家に帰省するというから俺も同行することになっていた。
けど結局緊急の仕事が割り込んで、美和だけ帰省し俺は会社に残ることになり、とにかく早く切り上げ車で追いかけた。
着いた時はもう夜遅くで、申し訳なかったけれど久々にご両親の顔も見たい。
美和の家の隣にある共同更地に向かうと、ちょうど一台の車も入っていったのが見えた。
「..美和..?」
助手席に座るのが美和だとわかり、クラクションを鳴らそうとして運転席を見た。
「誰だよ..アイツ....」
男だった。
胸騒ぎがする。
見つめ合って、美和が何か喋っている。
男の目は、熱っぽく美和を見ていた。
とりあえず更地に入り、向かいからライトを当てると眩しそうに二人がこちらを見た。