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第11章 愛愛

遠巻きにゆっくりと下から上まで見る。

さっきまで俺以外の男に触れて、触れられていた美和の身体。

好きな奴なの？
初めて会う奴？

聞きたい。
そしてそいつの匂い、感覚、快感、全て塗り替えたい。

しかし出てきた声は冷静だった。
肩を震わせる美和を促し中に入る。

怯える小動物のような彼女を見ていると、意外と心が落ち着いてくる。

コーヒーを煎れ、向かい合うと美和がビクッとした。