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A crescent moon
第11章 愛愛
俺は一緒に救急車に乗り込み、美和の隣で息を整えさせられた。
「美和っ..美和っ..」
「佐々木さん、大丈夫ですから落ち着いて下さい!美和さん、聞こえますかー?」
右手を握ると弱々しく握り返してくれる。
涙が溢れてくる。
隊員から血にまみれた美和の指輪を渡され、握りしめた。
「彼女は自ら..?」
その言葉に俺は激しく首を振った。
ちがう....美和....ごめん。
美和の無事が確認されて俺は落ち着いてから、美和の両親に電話をかけた。
「とにかく行きますから!」とすぐに切られ、病室に戻り、眠っている美和を見る。
少しやせた彼女は、それでも美しかった。
美和の頬を撫でて、右手を握るけど力はない。
眠っているから当たり前。
けど、俺はそれすら拒絶されているように思えた。
「美和っ..美和っ..」
「佐々木さん、大丈夫ですから落ち着いて下さい!美和さん、聞こえますかー?」
右手を握ると弱々しく握り返してくれる。
涙が溢れてくる。
隊員から血にまみれた美和の指輪を渡され、握りしめた。
「彼女は自ら..?」
その言葉に俺は激しく首を振った。
ちがう....美和....ごめん。
美和の無事が確認されて俺は落ち着いてから、美和の両親に電話をかけた。
「とにかく行きますから!」とすぐに切られ、病室に戻り、眠っている美和を見る。
少しやせた彼女は、それでも美しかった。
美和の頬を撫でて、右手を握るけど力はない。
眠っているから当たり前。
けど、俺はそれすら拒絶されているように思えた。