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A crescent moon
第11章 愛愛
(それとも…)
刑事は手首を切って病院に運ばれた時の彼女の様子と、家の状態について報告を受け、自分の目でも確かめにいった。
彼女の青ずんだ鎖のような跡が残る手首。
そして床に散乱した長い鎖は柱に巻きつけてあった。
そして会社の同僚だった良子という女に話をきいて、最悪な事態を把握した。
『DV…っていうんですか、美和、しょっちゅう正弘さ…彼に殴られたり蹴られたり…束縛もひどくて…
いま思えば、メールだって彼が代わりに返事してたのかもしれない…急に会社辞めたのも、おかしいと思ったのに…あの時私が止めてたら…!!』
取り乱す良子をなだめ、彼は一つの考えにいきついた。
「思い込ませたんだな。」
「え?」
刑事は手首を切って病院に運ばれた時の彼女の様子と、家の状態について報告を受け、自分の目でも確かめにいった。
彼女の青ずんだ鎖のような跡が残る手首。
そして床に散乱した長い鎖は柱に巻きつけてあった。
そして会社の同僚だった良子という女に話をきいて、最悪な事態を把握した。
『DV…っていうんですか、美和、しょっちゅう正弘さ…彼に殴られたり蹴られたり…束縛もひどくて…
いま思えば、メールだって彼が代わりに返事してたのかもしれない…急に会社辞めたのも、おかしいと思ったのに…あの時私が止めてたら…!!』
取り乱す良子をなだめ、彼は一つの考えにいきついた。
「思い込ませたんだな。」
「え?」