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A crescent moon
第12章 再起
「~♪…ふふっ…歌手の名前まで忘れちゃった。」

自分を笑いながら、ちょっと早歩きする。

怖い。

誰もいない。

こんなんじゃダメなのに、まだ一人に慣れるのは難しい。

マンションにほぼ駆け込むようにはいり、鍵を開ける。

いつも良子かタクトさんがいて明るい部屋は、今日は真っ暗だ。
電気をつけ、リビングに鞄を置きながらジャケットを脱がずに周りを見渡した。

良子とタクトさんの写真より、三人で撮った写真のほうが今では多い。

私と彼が撮った写真でリビングにおいてあった分は、全て彼があの世に持っていってしまったけれど、アルバムは手元にある。
まだ開けない。

私の気持ちにちゃんと整理が付いてから。
彼を思い出にできてから。

(そのときが来たら、ちゃんと向き合うから。待っててね。)

自室にいき、スーツを脱ぐこともせずにベッドにダイブする。

少し酔いの回った頭と身体。
ゆっくりと目を閉じた。
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