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A crescent moon
第12章 再起

見覚えのある男だった。
帽子を目深にかぶり、少し金色の髪が見える。
私はこのヒトを知っている。
「ヨシキ....」
しかし声に出した瞬間、その男は消えてしまった。
(幻覚..やば..頭おかしくなってきた。)
そう思いながら、気づけばタクシーを捕まえ乗り込んでいた。
(きちゃった..いるかもわかんないし..一年も経ってるのに..)
目の前に立つホテルを見上げて思った。
(てゆうか私のことも、また覚えてないかも。)
それでも、確認せずにはいられなかった。
会えたら何か変わるかもしれない。
いなければそれでいい。
できれば..
(会いたい。)
私はエレベーターに乗り込み、彼の部屋のあるはずの階のボタンを押した。
チーン
エレベーターが着いて、そっと降りる。
こんな夜中、誰も廊下を歩いている人はいない。
奥の部屋にいき、扉の前に立つ。
そこでようやく気づいた。
帽子を目深にかぶり、少し金色の髪が見える。
私はこのヒトを知っている。
「ヨシキ....」
しかし声に出した瞬間、その男は消えてしまった。
(幻覚..やば..頭おかしくなってきた。)
そう思いながら、気づけばタクシーを捕まえ乗り込んでいた。
(きちゃった..いるかもわかんないし..一年も経ってるのに..)
目の前に立つホテルを見上げて思った。
(てゆうか私のことも、また覚えてないかも。)
それでも、確認せずにはいられなかった。
会えたら何か変わるかもしれない。
いなければそれでいい。
できれば..
(会いたい。)
私はエレベーターに乗り込み、彼の部屋のあるはずの階のボタンを押した。
チーン
エレベーターが着いて、そっと降りる。
こんな夜中、誰も廊下を歩いている人はいない。
奥の部屋にいき、扉の前に立つ。
そこでようやく気づいた。

