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A crescent moon
第12章 再起
部屋に近づいていく。
心臓がドキドキする。

(ヨシキに…会える。)

緊張と期待と不安。
勢いで来たものの、彼にまで拒否されたらどうしようかという不安が胸を締め付ける。

しかしマネージャーだとか言う男は、そんな私に気づきもしないでルームカードを差込み中に入った。

足がすくむ。
怖い、けど会いたい。

「早く入れば?」

私は男に頷いて、ゆっくり足を踏み込んだ。

「高坂さん?誰かいるの?」

「ヨシキ、お客さんだ。」

私は奥から聞こえてくる声に向かって歩いていった。

立ち止まる高坂さんの後ろから顔を出すと、ベッドに寝転んでいたヨシキが目を見開いた。

「…美和…」

「ヨシキ…」

青い目だった。
私がかつて惹かれたアノ青い目と黄金色の髪。

ヨシキはゆっくりベッドから起き上がり私に向かって手を広げた。

「…おいで。美和。」

「…っ…!」

(ヨシキだ…本当に、本物の…!!)

ヨシキの声に私は高坂さんがいるのも忘れて駆け寄った。

首に腕を回しきつく抱きつくと、ヨシキが勢いで後ろに倒れる。

「…ヨシキ…」

この腕。
私がずっと求めて、失って、忘れかけていたもの。

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