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A crescent moon
第3章 悪夢
後ろから正弘さんが追いかけてくる。
リビングを見ると、いろいろなものが散らかっていた。
それを見てため息をつくと後ろから抱きしめられた。
(また暴れたのね・・・)
首筋にキスをする正弘さんの手をそっとはずすと、むっとしたようにうなった。
「・・美和・・」
そのまま私の肩を引き寄せようとする。
「・・部屋を片付けたいの。それに・・あまり昨日眠れてないから・・」
その言葉に眉を上げた。
「どこでねたんだ?まさか男・・・」
「良子のとこよ。」
ため息混じりに言うと、ああ、とホッとした顔をした。
しかしまた疑わしそうに見られる。
「・・確認して。」
「・・・」
私は部屋に携帯を取りに行き、良子に電話した。
『プルルル・・プルルル・・・プ、ガチャ。はいはーい!美和ぁ?』
「あ、良子?昨日はありがとね。助かった。」
『え~?』
鼓動が早くなる。
正弘さんはじっと隣で耳を傾けている。