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A crescent moon
第12章 再起

急に名前を呼ばれ肩が震える。
その声に何と無く違和感の様なものを感じたのだ。
そんな私の様子に気づかず、高坂さんは椅子にふんぞり返って口を開いた。
「あんた、ヨシキとどういう関係?単なるセフレ?」
「…どうして言わなきゃならないんですか?」
ムッと言い返しながら、高坂さんのセリフを反芻した。
セフレ。
私のことをヨシキはそう思っているのか。
「ヨシキに惚れてんだろ?」
「…」
睨みつけると高坂さんは首を振ってタバコを灰皿に押し付けた。

