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第14章 進退

そういいながら、良子は幸せそうな顔をしていた。



来月良子はタクトさんと結婚する。

私が引越しを終え、新しい生活に慣れた頃、頃合いを見たように良子たちの結婚話を聞いた。

「もーさー、きいてよ！あの鬼姉が面倒でさ…」

「良子も大変ね。」

タクトさんのお姉さんの話を聞きながら、私は良子の幸せそうな顔をじっくり見ていた。

なんだかんだいって、良子はうまくやっていけるだろう。

私も会社では大きな仕事も任せられるようになり、ヨシキが帰ってくる日はご飯を作って待ったりと充実した日々を送れるようになっていた。