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A crescent moon
第5章 過去
「誰?お義母さん?」
後ろでいきなり正弘さんの声がして、驚いて振り返った。
勢いでフライパンの取ってがお腹に当たり、倒れそうになる。
「あっ..」
「美和っ!」
咄嗟に正弘さんが私を庇って寸での所で取っ手をつかんだ。
「危なかった..」
「ありがとう..」
私は正弘さんから離れて、お礼を言った。
「結婚式も来月だし..花嫁に怪我させたら、ご両親に顔向けできないから。」
笑っていう彼から目をそらし、カレンダーを見た。
「..もう来月なのね..」
私が呟くと、ぎゅっと抱きしめられた。
「ああ..もうすぐ美和と家族になれる...」
「....」