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A crescent moon
第7章 密会
「シティホテル?」
「うん、マンションはまずいからって。」
「やったね!また会えるじゃん!ああ~いいな~サイン貰ってきてよね!」
良子の言葉に私はあいまいに頷いた。
本当に電話してしまった。
通話時間一分くらいで会う約束をしてしまった。
良子は隣で興奮しているけど、私はいろんな感情が混ざり合って変な感じだった。
会いたい。
けど、いざ会うとなると正弘さんを裏切ってしまったという罪悪感が襲ってくる。
それでもかけ直して取り消さなかったのは、私の心がすっかりヨシキに奪われていたからなのかもしれなかった。