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ジュエリー
第5章 あとがき

『ジュエリー』完結です!
姉妹サイト様では連載していましたが、こちらでは2022年冬以来です。ご無沙汰しておりました。
ここまで読了して下さいました読者様、この度も本当に有り難うございました。昔の作品のリメイクで、連載期間も短かったにも関わらず、ご贔屓下さいました読者の皆様には改めて感謝いたします。
昔の作品のリメイク?!ということですが、そうです。
書き手お気に入りの作品の一つでありながら、当時のデータが長い間見付からず、先日やっと探し出せたものです。ここ数年は、大人のケータイ小説様とちょっと大人のケータイ小説様に入り浸っていますので、こちらにお気に入り作品を移行しないわけにはいかない……と。
『ジュエリー』は不倫モノとしておりますが、表面上はミステリーにも入るんですかね。
問題の惨◯シーンは、当時、胸スカ展開として執筆しました。
たつき→ひかりは継子と継母の関係ですが、現実に起きる性暴力も男性側の過失です。
「誘惑的なファッションをしている女性に問題がある」「夜道を歩いていたから悪い」など、屡々、女性側の危機管理能力が問われますが、その理屈ですと、男性も危機管理能力に欠けているのではないでしょうか。女性を見るための目があるから、性的興奮を覚えます。手があるから、うっかり触ってしまいます。性器があるから、犯罪行為に及びます。女性に素肌を隠す格好や夜間の外出を控えるよう求めるのでしたら、男性は眼球を摘出して、手首を落として、性器を切除すべきです。
それから、当作品は、人間の精神は自由だということを表現したくて書いた物語でもあります。
厳格な配偶者を選んだひかり。政略結婚でもないんだし自業自得では?というのはさておき、彼女は学生時分から「普通」という価値観に冒されていて、珊瑚との出逢いや大恋愛を経て、自分自身の考えを持ちます。それでも結局、貞淑な人妻に戻る。だけど愛しているのは珊瑚だけで……と、生涯、広松には面従腹背になります。
家族に限らず、現実世界の学校や会社などの社会も同じです。生きるための建前は必要、だけど個人個人の心の中までは他人に支配出来ませんよねという話でした。
それでは、また近い内に短編書きます。
有り難うございました!今後とも宜しくお願いいたします!
2023.12.1(金) 緋菜

