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愛蜜花 〜優しいSとMの関係〜
第1章 1
お互い、手のひらにボディーソープを取り、丁寧に泡立てると、お互いの手で身体を洗う。
指先から、首筋、脇から背中から、もちろん大事なところも、脚もつま先も。

たまに手だけじゃなくて、泡が付いた身体を擦り付けるように、相手の身体を洗ったりする。

いやらしい気分になるときもあるし、単純に洗うことを楽しんでいるときもある。
クスクスと笑いながら、世間話をしているときは、少しだけ相手の…と、言っても基本的には幸介が、だけれども、小さくイタズラをする。
少し強めに乳首を洗ってみたり。
わざと、お尻の穴に指を滑らせてみたり。

『ひぁっ…んっ…
もぅ…っ』

しょうがないなぁと言わんばかりに、葵がクスクス笑う。
葵も、優しく幸介の大事な部分を丁寧に手で洗う。

お互いの身体をまさぐるように洗いながら、世間話をしたり、たまにキスをしたりして、ゆっくりとバスタイムを楽しむのだ。

入浴剤を入れた湯船に二人で浸かる。
ホテルの湯船は女には広すぎて、ちょっと油断するとそのまま滑って潜ってしまうこともある。
幸介と一緒に入るときは、幸介の腕の中で、幸介の胸を背もたれにして一緒に入る。

指遊びをしながら、他愛もない話をするのだ。

『最近、忙しい?』

指を絡めながら、葵が尋ねる。

『んー、まずまずかなー。
寂しかった?』

『うん。』

その素直な答に、幸介はぎゅーっと葵を抱き締めた。
この時間が好きだなーって思う。
幸介に愛されてる間はもっと好きなんだけど。

幸介と居るのは、身体も気持ちも満たされる。
それは、会う度に実感する。



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