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愛蜜花 〜優しいSとMの関係〜
第3章 3
……んっ?

『わぁっ!』

っと!
びっくりして、飛び起きた。
目を覚ますと、知らないベッドの上だった。
知らないベッドだけど、隣に居る人は知ってる。

私、あのままソファーで寝てしまったんだっけ?
ベッド…居るけど。

隣に、夏目さん居るけど。

なーーーーんも覚えてない。

けど。
ソファーでうたた寝してた時と同じ服装だから、多分酔っ払って記憶ないだけで、ベッドに移動したんだろうなと思うことにした。
隣で寝てる夏目さんは…
多分、あの後シャワー浴びたんだろう。
ラフな服装に変わっていた。

二人で寝ても、まだ余裕があるくらいのベッド。
Wサイズよりも、ちょっと大きいような…

これまた、無駄のない寝室。
…夏目さんらしいかな、と心の中で笑った。

『おはよう。起きた?』
『…ひやぁっ。
…あの…起こしちゃいました?』
『ううん、平気』

ベッドの壁際にもたれるようにして、私は座ったままだったけど。
夏目さんは少し寝返りを打ってまた目を閉じた。

(今、何時だろう…)
枕元に目覚まし時計を発見して、時間を知ることができたけど…
夏目さん、また寝ちゃった…かな。

けど…、けど…
あーーうーー、思考回路がうまく機能しない。
今日1日どうしようかな…
夏目さん、どうするんだろう?
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