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愛蜜花 〜優しいSとMの関係〜
第3章 3
…まだ、6時か。

もう少し、私も寝ようかな。
と、また夏目さんの隣で横になり目を瞑る。

けれども、寝られそうにはなかった。

ここまで、どうやって移動したのかとか。
一緒に寝てた…ってことだよね?ってこととか。
あとは、あとは…

なんか、よく分からないや。

そう思いながら、布団の中に潜り込んだ。

………
……
…って。

結局、その後二度寝したらしく。
二度目に起きた時には、隣に居た夏目さんの姿はなく。
私は、のそのそと起き上がる。
あー… 良い匂いがする。

寝室から出ると、卵の焼ける匂いがした。
匂いにつられてか、お腹がグーっと小さな音を立てた。

『…おはようございます』

キッチンに立つ夏目さんに、小さく挨拶をする。

『おはよう。
お腹空かない?
簡単にだけど、朝ごはん作ったから食べない?』

もう、ブランチになっちゃうけどねー、と夏目さんは再びキッチンで作業を続けた。

『ちょうどできたから、そろそろ声をかけに行こうかと思ってたんだよね』

と、大きなお皿を二つ。
1プレートずつ、なんだかカフェみたいなブランチが出て来た。

『あ、ありがとうございます。
…夏目さん、なんでもできるんですね。』

綺麗に彩られたお皿に、感心してしまう。

『簡単なものばかりだよ。
一人暮らしも長いからねー。』

と、笑った。
のんびりブランチを頂きながら、今日の予定をお互い話す。
今日は、正直何も予定がなく。
何も予定がないから、コンビニで今日の食料も買い込んだのだし。
と、言っても、一日飲んだくれてるだけだから、ツマミに近いものばかり買って、昨日のうちにほとんど二人で空けてしまったけれど。
それが、まさか男の人の家でブランチを頂いてることになるとは…
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