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愛蜜花 〜優しいSとMの関係〜
第3章 3
『…やっ、洗うとか…』

アタフタして、とにかく恥ずかしくて。

『お風呂お借りしますっ』

と、さっき手に取ったブラウスで前を隠して、昨日借りたバスルームへ駆け込んだ。
…あんな恥ずかしいこと、サラッと言える人なんだって思った。
それとも、からかってるだけ…?
もう、心臓も身体も、持たないよーーーっと、独り言を言いながら、全身を流した。

…あ。
シャワーを浴びて、気付いたことが一つ。
着るものがないっ!
さっき恥ずかしくて急いで来たから、脱衣所まで持ってきたのは、自分の衣類はブラウス1枚。
昨日みたいに、幸介の部屋着もなく。

そこにあるのは、身体を拭くためのバスタオルが1枚…

だからと言って、下半身が隠れないブラウスだけを着るのもおかしい。
…しかも、ブラジャーもないし。

ど、ど、どうしよう…。

この状況だと、選択肢はなく。
バスタオルを身体に巻いて、バスルームを出た。

リビングに戻ると、灯りは消えて、ソファーにも幸介の姿はなかった。
………まさか。
薄暗い灯りのついた部屋の扉を開けて、顔だけ少し覗かせる。

『…あの。部屋着、また貸して頂けませんか?』

寝室に、幸介の姿を発見して、聞いてみる。
部屋の扉が開いたのを確認した幸介は、私の言葉はお構い無しにベッドに誘う。

『おいで』

…って!
この格好で、ですか?
そんな、全てのことに恥ずかしがる生娘みたいな年頃でもないんだけど、展開が全て幸介のペースで。
しかも刺激が強すぎて。
とにかく恥ずかしくて、身体が思うようについて来ない。

『…このまま、ですか?』

当たり前と言わんばかりに、ベッドの上で微笑む……小悪魔?
それに、おずおずと従う私って…
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