この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛蜜花 〜優しいSとMの関係〜
第5章 5
『どお?最近何かあった?』
『1週間じゃ、何もないわよ。』

笑いながら答える。
…本当は何もなかった訳ではないんだけど、幸介とのことをなんて答えたら良いかよく分からなかったから、つい、ね。
で、結局は凛子の彼の話やら、くだらない話やらで盛り上がっていた。

『やだー、葵今日飲み過ぎじゃない?』

お会計を済ませようと立ち上がったときに軽く足が縺れて、テーブルに手を付いた。

『だーいじょーぶ、だーいじょーぶっ』

そう言って体制を整えて、自分的には大丈夫なつもりなんだけど…なーと思いつつ。
心配性な凛子は、

『もー、ちょっと待ってて。
お会計済ませて来ちゃうから。』

と、再び席に座らせた。
だいじょーぶなのになーって、小さく呟くけど、凛子にはもちろん届いておらず。
再び凛子を追いかけようと席を立ったら、ぐわんと頭の中が回ってその後壁に支えられて…
記憶がなくなってしまった。

ーーあれ?
やばっ、頭がズキズキする。
ベッドの中であることは分かる。
けれど…
パチッと目を開けると、見覚えのある…けれども自分の部屋でない天井が飛び込んで来る。

『えっ?えっ?』

ここ、幸介の部屋だ。
先週、何度も見た部屋だから間違いないと思う。
…と思うけれど、酔っ払って、なんで幸介の部屋に居るのか記憶の糸を辿るけれど、なんも思い出せもしない。
昨日は、凛子と飲んで…
えっと、えっと…

『あっ、携帯。』

重い頭を持ち上げて、布団から出ようとすると…

『…ぎゃっ!』

自分のあられもない格好を見て小さく可愛くない悲鳴を上げた。

/103ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ