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愛蜜花 〜優しいSとMの関係〜
第5章 5
『どお?最近何かあった?』
『1週間じゃ、何もないわよ。』
笑いながら答える。
…本当は何もなかった訳ではないんだけど、幸介とのことをなんて答えたら良いかよく分からなかったから、つい、ね。
で、結局は凛子の彼の話やら、くだらない話やらで盛り上がっていた。
『やだー、葵今日飲み過ぎじゃない?』
お会計を済ませようと立ち上がったときに軽く足が縺れて、テーブルに手を付いた。
『だーいじょーぶ、だーいじょーぶっ』
そう言って体制を整えて、自分的には大丈夫なつもりなんだけど…なーと思いつつ。
心配性な凛子は、
『もー、ちょっと待ってて。
お会計済ませて来ちゃうから。』
と、再び席に座らせた。
だいじょーぶなのになーって、小さく呟くけど、凛子にはもちろん届いておらず。
再び凛子を追いかけようと席を立ったら、ぐわんと頭の中が回ってその後壁に支えられて…
記憶がなくなってしまった。
ーーあれ?
やばっ、頭がズキズキする。
ベッドの中であることは分かる。
けれど…
パチッと目を開けると、見覚えのある…けれども自分の部屋でない天井が飛び込んで来る。
『えっ?えっ?』
ここ、幸介の部屋だ。
先週、何度も見た部屋だから間違いないと思う。
…と思うけれど、酔っ払って、なんで幸介の部屋に居るのか記憶の糸を辿るけれど、なんも思い出せもしない。
昨日は、凛子と飲んで…
えっと、えっと…
『あっ、携帯。』
重い頭を持ち上げて、布団から出ようとすると…
『…ぎゃっ!』
自分のあられもない格好を見て小さく可愛くない悲鳴を上げた。
『1週間じゃ、何もないわよ。』
笑いながら答える。
…本当は何もなかった訳ではないんだけど、幸介とのことをなんて答えたら良いかよく分からなかったから、つい、ね。
で、結局は凛子の彼の話やら、くだらない話やらで盛り上がっていた。
『やだー、葵今日飲み過ぎじゃない?』
お会計を済ませようと立ち上がったときに軽く足が縺れて、テーブルに手を付いた。
『だーいじょーぶ、だーいじょーぶっ』
そう言って体制を整えて、自分的には大丈夫なつもりなんだけど…なーと思いつつ。
心配性な凛子は、
『もー、ちょっと待ってて。
お会計済ませて来ちゃうから。』
と、再び席に座らせた。
だいじょーぶなのになーって、小さく呟くけど、凛子にはもちろん届いておらず。
再び凛子を追いかけようと席を立ったら、ぐわんと頭の中が回ってその後壁に支えられて…
記憶がなくなってしまった。
ーーあれ?
やばっ、頭がズキズキする。
ベッドの中であることは分かる。
けれど…
パチッと目を開けると、見覚えのある…けれども自分の部屋でない天井が飛び込んで来る。
『えっ?えっ?』
ここ、幸介の部屋だ。
先週、何度も見た部屋だから間違いないと思う。
…と思うけれど、酔っ払って、なんで幸介の部屋に居るのか記憶の糸を辿るけれど、なんも思い出せもしない。
昨日は、凛子と飲んで…
えっと、えっと…
『あっ、携帯。』
重い頭を持ち上げて、布団から出ようとすると…
『…ぎゃっ!』
自分のあられもない格好を見て小さく可愛くない悲鳴を上げた。