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愛蜜花 〜優しいSとMの関係〜
第5章 5
待っている間に、携帯を取り出した。
凜子に連絡しなきゃ。

「葵ー。
着いたら連絡してね。
なんか、この間の彼と方向同じみたいだから、一緒に帰って行ったけど、大丈夫だったかな?
着いたら必ず連絡してね。」

…この間の彼、かぁ。
何も説明してなかったから、不思議に思っただろうなーと。
多分、次回会うときは質問攻めだろうなと想像しながら、返信を打つ。

「おはようー。
ごめんね、心配かけて。
昨日は酔い過ぎて、そのまま寝ちゃってたよー。」

簡単に送信して、携帯を片付けた。

すぐに、幸介がリビングに戻って来て、出かけることになったけれど、どこに行くのだろう。
今回は行き先も決めて居ないし、しかも仕事着で…下着無しだし。

軽くお茶でもしようかと、近くのカフェで軽食を取った。
夜は、予約してあるからと言っていた。
…本当は、今日の夜に待ち合わせしてたんだし、ね。
と、心の中で苦笑する。

『幸介ってさ、意地悪だよね。』
『意地悪?』
『うん。意地悪。』

意地悪に納得できないのか、なんだか少し違うかなーと言う感じの反応を示す。

『うーん、女の子がね、色々な表情をしてくれるのが好きなんだよ。
その中に、葵の言う意地悪も含まれるのかもね。』

と言うと、涼しい顔をしてコーヒーを飲んだ。

『今日の夜は、お仕置きその2以降があるからね。』

と続けた。

『えっ⁉︎その2って…
えっ⁉︎その2以降って⁉︎』

慌てて、幸介の言葉に反応すると、幸介は『かわい』と、涼しい顔を浮かべて微笑むだけだった。
……あ、悪魔だ。
そう思うけれど、私は逃げられずに居た。
本当に嫌なら、帰ることもできたはずなのに。
幸介に試されているのだと気付いたのは、その日の夜だった。
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