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梨果サイドストーリー
第1章 ヌードモデルになった日
用意といっても近所だし誰にも会わないだろうし…このままTシャツとデニムでいいや。
眠気を覚ますために顔だけ洗った。
自転車で5分ほどの市のコミュニティーセンター。ここの一室を借りて父が絵画教室を主宰してる。毎週一回あり、そのうち隔月四週目だけ裸婦クロッキーが行われる。
到着するとすでに開始の13時を回っていた。
自転車に鍵をかけ館内に入る。真夏の真昼に自転車を漕いで来たせいで空調が効いた館内にホッとした。
二階にある教室に向かい恐る恐る扉を開けた。
「うわ!こんなにいるの?!」
教室の中には30人はいたと思う。昔は10人くらいの生徒数だったと記憶してたので予想外の人数に驚いて挨拶もしないで声を発しちゃった。
奥から父が私に気付いてこちらに来た。
「皆さん、うちの娘で梨果といいます。今日は間に合わせで申し訳ありませんが、宜しくお願いします。」
「こんにちは。いつも父がお世話になってます。梨果です。宜しくお願いします。」
挨拶はしたもののこの人数は予想外だった。受講者の反応は冷ややかに感じた。
洋子さんの代替に私じゃ仕方ないか…
「ちょっとお父さんいい?」
父を廊下に呼び出した。
「やだやだやだ、こんなにいるって知らなかったよ。しかも“歓迎されてない感”満載じゃん!ムリムリ!」
父に辞退を申し入れてみた。
「もうみんな集まっちゃったんだ、今更変更できないからなんとかやってくれ。」
「えぇ…あの人数の前で裸になるの?」
「お前みたいな子供をイヤラシイ目で見るわけないだろ。さっきも言ったが美術を学ぶ場とみんな理解してる。いいか、堂々としないと逆に不自然な雰囲気なるから毅然と振る舞いなさい。着替えはそこの隣の部屋で。バスローブが用意してあるから必ず全部脱いでからそれを羽織って教室に来るように。躊躇して下着なんか着たままなのも変な雰囲気になるから必ず脱いで来るように。わかったね。」
かなり事務的にそう言うと父は教室に戻ってしまった。
眠気を覚ますために顔だけ洗った。
自転車で5分ほどの市のコミュニティーセンター。ここの一室を借りて父が絵画教室を主宰してる。毎週一回あり、そのうち隔月四週目だけ裸婦クロッキーが行われる。
到着するとすでに開始の13時を回っていた。
自転車に鍵をかけ館内に入る。真夏の真昼に自転車を漕いで来たせいで空調が効いた館内にホッとした。
二階にある教室に向かい恐る恐る扉を開けた。
「うわ!こんなにいるの?!」
教室の中には30人はいたと思う。昔は10人くらいの生徒数だったと記憶してたので予想外の人数に驚いて挨拶もしないで声を発しちゃった。
奥から父が私に気付いてこちらに来た。
「皆さん、うちの娘で梨果といいます。今日は間に合わせで申し訳ありませんが、宜しくお願いします。」
「こんにちは。いつも父がお世話になってます。梨果です。宜しくお願いします。」
挨拶はしたもののこの人数は予想外だった。受講者の反応は冷ややかに感じた。
洋子さんの代替に私じゃ仕方ないか…
「ちょっとお父さんいい?」
父を廊下に呼び出した。
「やだやだやだ、こんなにいるって知らなかったよ。しかも“歓迎されてない感”満載じゃん!ムリムリ!」
父に辞退を申し入れてみた。
「もうみんな集まっちゃったんだ、今更変更できないからなんとかやってくれ。」
「えぇ…あの人数の前で裸になるの?」
「お前みたいな子供をイヤラシイ目で見るわけないだろ。さっきも言ったが美術を学ぶ場とみんな理解してる。いいか、堂々としないと逆に不自然な雰囲気なるから毅然と振る舞いなさい。着替えはそこの隣の部屋で。バスローブが用意してあるから必ず全部脱いでからそれを羽織って教室に来るように。躊躇して下着なんか着たままなのも変な雰囲気になるから必ず脱いで来るように。わかったね。」
かなり事務的にそう言うと父は教室に戻ってしまった。