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梨果サイドストーリー
第2章 手に入れた非日常
「本題に入るが、また次回の裸婦クロッキー会でモデルをやってくれないか。この間まだ途中までしか描けていないという受講者さんが多いらしくてな。もちろん次回はあのようなことにならないように約束する。」

「絶対嫌!」

即答した。
何となくそう言われるの予想してた…。きっとあの人たちの進言だと思う。

「そうか…。」

「当たり前だよ。最悪だったって言ったじゃん。イヤらしくてヒドい人たちだよあの人たち。梨果が泣いてるのに助けてくれたの一人しかいなかった。お父さんだってさ…!」

「わ、わ、わかった‥皆には諦めてもらおう。ではこれはどうだ、私の次の作品でモデルをやってもらえないか。以前にもやっていたようにこのアトリエで。もちろん他には誰もいない。」

「裸?」

「…そのつもりだ。母さんにも話はしてある。」

やっぱり裸、うぇえ…
この際例の件をもう少し突っ込んでみよう。

「お父さん、この前梨果の裸見て…大きくしてたよね?」

わざと父の股間に視線を落として言う。

「そ、そんな事あるはずないだろ、何だはしたない。」

「イヤラシイ目で見られるとイヤなんだけど。」

「当たり前だ。あくまで美術。絵画作品のためだ。」

「…うーん。しばらく考えさせて。」

「わかった。」
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